こんにちは!株式会社二葉建設工業です。弊社は千葉県市原市を拠点に、千葉県近郊にて土木工事・土工工事を請け負っています。
弊社の庭に一本の夏蜜柑の樹がある。この土地に移転して来る前から植っているようだった。歳が明けると毎年毎年風の悪戯で大きな実がゴロゴロと駐車場に落ちており、送迎車輌に踏まれて惨めな姿になってばかりだ。自分で育てた植物ではないので目の前にただ拾うだけで幾らでも食べられるのにその気になれずに捨てていた。

初めて試しに酸っぱそうな蜜柑の実を割って食べてみたが案の定酷い酸味で震えるほど不味かった。
毎年ゴミ箱行きの蜜柑が不憫になり、何か活かせる方法は無いかと調べたところ酸っぱさを活かし、不揃いの形に拘らず、一度に大量の消費ができる食べ方があった。

平成29年の冬から今年令和3年のこれまで5年目、弊社の冬の風物詩として落ちた夏蜜柑を拾っては集めて瓶詰マーマレードにして知人に配って来た。
今年も始まる風物詩
初日

よその夏蜜柑と違い大事な外の皮が汚い。大型車輌やらの通りが激しい国道16号沿いの弊社の樹はだいぶ排気ガスに汚されてしまうのか。入念に洗わないとならない。
第一回の作製では大小36個の夏蜜柑を使った。


中実と薄い皮を外すのが厄介で種はザルにとって材料の一つになる。
使用36個で約12kgあったが、薄皮を取り分け、外皮の不調な部位を切り捨てると約10kgになった。




朝7時半から初めて午後2時までかかってしまった。年に一度の作業なので一回目は慣れるまで時間が必要だ。よく研いで切れる包丁のお陰で、左の親指の爪が三度ほど削がれてヒヤリとした。

ここまでで初日は終わり。翌朝から煮込み仕上げになる。
2日目

強火で焦げないように大しゃもじで常に混ぜながら約1時間煮込みます。

種を一緒に煮るとペクチンと言うトロミ成分が抽出されるらしい。以前の作製時は種を出汁取り袋に詰めて似たり、初めは中実と一緒に煮てしまい火を弱めながら種だけ拾ったが焦がしてしまった。





この辺りでbrandy、Cointreauを投入





これで開栓しなければ半年以上保存可能。
去年の物を一年間冷蔵庫に保管してみたが、
今日開けて普通に食べられた。
今回のデータ
使用蜜柑36個、正味12,569g
捨てた外皮565g、中袋1,025g
捨てた皮など除き実質10,979g
グラニュー糖50% 5,489g
海苔の佃煮の瓶に詰めて37個
その他広口瓶に5個 合計42個出来た。
出来上がったマーマレードは毎年、お世話になっているお客様や社員、地域の関係者などに食べてもらってます。荒削りで苦味を活かした大人向けの風味がうけているようです。今週も既に2度目の作製を済ませており、2回合計74個が出来ています。

今年この後体力と時間の許す限り何度か作ってみようと思います。皆さんの御手元にお届けできれば良いのですが。